さて。本当はシングルシートカウルが欲しいのですが、製作出来ないし、国内では販売されていません。後々の改造を生かすために、タンデム用の部品を全て消し飛ばします。左側のタンデムステップは根元から早々に取っ払いましたが、右は可倒式のステップ部分しか取っていません。
そこで、レーシーなマフラーステーを自作する事にしました。

参考モデルはZXR400Rです。この穴開き具合がレーシー。
画像はGo○Bikeからパクってきました。
ZX-7Rなんかも似たような処理がされています。

素材はアルミ5052です。腐食のし難さと材料費から決めました。リッチな方はジュラルミンでしょうか?厚さは加工難度と強度を天秤にかけて決めた5mmにしました。
金ノコでガシガシ切ります。卓上電動工具がある方は超高速で出来る作業ですが、手作業だとわりと時間かかります。
ここでは紹介しませんが、そこら中の寸法を測って設計図を描かなければ出来ません。

午後丸々使ってもこの程度です。電動工具の使用を考えていましたが、手持ちのルーターでは歯が立ちませんでした。
これで工期は正味7日くらいかな、と目安が付きました。入り組んだ所だけは、ルーターの小型ドリルで穴を開けてから打ち抜きました。

さて、ようやく曲げ加工です。指定の角度に曲げなければなりません。簡易的な卓上プレス機なんかでも何万もしますので、プラハン(プラスチックハンマー 素材に傷を付けないためのハンマー)でド突き回します。
作業台にクランプで固定してから100回くらい叩きます。あんまりフルパワー出すと簡単に曲がるので不足気味の力で叩きます。くれぐれも曲げ過ぎないようにします。金属疲労で折れるので叩き直しは1回まで。

軽量化とデザイン目的の穴開けです。これをしなきゃZXR400Rを参考にした意味がありません。
ルーターでは荷が重いので, ドリルとドリルスタンドを使用しました。日立のゴツイやつです。凄いトルクなのでアルミなんぞ紙のように削れます。やっぱ電動は凄いな・・・
お財布がパンパンの方は、色々と役に立つ卓上ボール盤を買いましょう。
取り付け穴も開けますが、マフラー側は保留します。現物と合わせる必要がありますので。

フィッティングチェックです。純正ステーはかなり無理やり付けてありましたので、ステーを元にサイズ決めしたツケが出てきました。おまけに、マフラーとの接続部とシートレール側の接続部は並行ではありません。なのでステーを少々叩き直します。
穴開け済みですので、危険断面(最も破断し易い面)が変っていますから、クランプ方法を工夫します。これも一回で終わるよう、慎重に決めます。

修正後、残った取り付け穴を開けます。あとはバリを一通りとった後、ペーパーがけです。作業中についた傷を全部落としてしまいましょう。鏡面にしたってどうせ傷だらけになりますので、ヘアラインっぽい加工を行います。#800くらいで一定方向に磨きます。裏面など、見え難い場所はバリ取りと適当な面取りだけで十分です。
ようやく完成しました。当初の予定通りの仕上がりになりました。

純正状態です。タンデムステップの足を乗せるトコだけを取り去ったのが丸判りで嫌でした。
防振ゴムやネジ類は一部流用出来ますが、ゴムを買ってきて挟む必要があります。カブの箱チューンで余った物を使用しました。高温部位なので耐熱性は必須です。

交換後。思ったとおり、レーシーさがグンとアップ。最早、後ろに人は乗れません。
シートレールとの接続点は少々不自然ですが、1週間で慣れました。脇役でしかなかったステーが妙に目立つ存在となりました。やはり黒よりもシルバーがいいです。フレームの黒の御陰でシルバーのパーツがよく引き立ちます。

以上です。